
皆様こんにちは!
会社員夫、長男5歳、次男3歳と一緒に楽しくも騒がしい日々を送っているフリーランス主婦のサイトウさん@Natsumi_designです。
今回のテーマは安売り/隠ぺい/受け身…フリーランスのリアルすぎる失敗話です
最近ですね…

サイトウさんすごいなー!キラキラしてるなー!

…なーんて言われる機会が増え、危機感を抱いております

実際はただのゲーム実況好きな普通の主婦…キラキラのかけらもないもんにゃ…
YouTubeの「サイトウさん」と現実の「私」のズレが大きくなるとこのチャンネルのキーワード「リアル」がブレて崩壊しかねません。
ここらで一発過去の失敗話でもして、サイトウさんに付いてしまった誤ったイメージを地の底まで叩き落としてリセット!しようと思います。
今回取り上げる失敗エピソードは3つですが、実はまだまだあるんです…。
でも一挙公開すると私のゼリーメンタルがプルンプルンに溶けて消えてチャンネル閉鎖!…なーんてことになりかねませんのでシリーズ化して少しずつご紹介していこうと思っています。
- サイトウさんは最初から上手くいっているのに…自分は…
…と大きな誤解をされている方、もしいましたら是非最後まで見ていってくださいね。
失敗エピソードだけでなく、問題点と同じ失敗を繰り返さないように私が実際におこなった対策も併せて具体的にお話していきますね♪
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1 なんとなく安売りをして失敗
失敗エピソード
このチャンネルでも何度か話題にしていますが、私には昔々「クラウドソーシングでバナーを500円で売っていた」という黒歴史があります。
完全未経験、10分で完成とかならまだかろうじて理解もできますが、当時ゲーム開発会社で一応プロのデザイナーとして働いていたにも関わらず1~3時間かけて制作したものがたったの500円…まさかのワンコイン…。

時給換算すると…1時間の場合は当然500円、3時間の場合は166.6666…ろろろろろろー!

発狂したにゃ…
「安売りだけは絶対にしちゃダメ!」
…とベテランの方々が言っているのを聞いたことありませんか?
でも当時個人での実績も知名度も何もなかった私は(今もないんですけどね)

低価格で勝負するしかないんじゃ…?
…と【なんとなく】思って【なんとなく】安売りしてしまったんです。
結果はストレス激増、得られた報酬ちょっと、めでたくクラウドソーシングのアカウント全爆破となりました…。
購入してくださったお客様にとっても良い体験とはならなかったと思います…本当に申し訳ないです…。
ちなみにクラウドソーシングはフリーランスとして開業後に再挑戦し、自分なりのちょうどよいお付き合いの方法を発見済みです。過去記事【クラウドソーシング】消耗せずに稼ぐための5つのポイント【失敗から学ぶ】も是非読んでみてくださいね♪
何が問題だったの?
一体何が問題だったのかというと「安ければ売れる、売れたら嬉しい」という超短絡的思考で頭がいっぱいで「500円で販売したらどういうお客様が来るのか?何を求められるのか?」などの予測をぜーんぜんしていなかった点です。
残念なことに価格を安くすると雑に扱われてしまうことが比較的多いんです…。

当たり前のお話ですが、中には素晴らしいお客様だっていましたよ!
一番困ったのが突然の音信不通。
そして一番悲しかったのが使用形跡のない成果物…。
なんとなくで安売りすると「自分」だけでなく「作品」も雑に扱われやすくなるんだな…という寂しすぎる気づきを得ました…。
そんな活動を続けていくうちにもっと最悪なことが起きまして…なんと…
「自分自身」が「自分」と「作品」を雑に扱うようになってしまったんです…!
「こんな底辺デザイナーが作るものなんて…」と完全にやさぐれてしまいました。
自分自身を「底辺」などと言ってしまうような人間が他人から丁寧に扱われるわけ…ないですよね…。
流れをまとめますと…
なんとなく安売りする
↓
お客様から雑に扱われてしまう
↓
自分自身が自分と作品を雑に扱うようになってしまう
↓
やさぐれる
↓
なんとなく安売りをする…

はい、見事な「なんとなく安売りスパイラル」の完成です
ただここまでお話してきておいてなんですが、私は「安く売ること」自体は否定しません。
世の中予算が潤沢なお客様ばかりではありませんからね。
私自身今でもびっくりされてしまうような価格で仕事を請けることだってあります。
でも今と昔で違うのは「お客様と自分がお互いに納得しているかどうか」。ここ大事です!
私が「500円でバナーを売ってしまった!失敗した!」と反省しているのは「なんとなくの安売りだったから」です。
どう対策したの?
- 破格のお見積りを提出するのをやめました
- 「納得していないけど請ける」をやめました
モヤモヤするけど渋々安く請ける…のではなく、モヤモヤした時は「この条件ならこの価格でも全然OK!ありがとうございます!」と納得できる理由を考え【交渉】してから判断するようになりました。
例えば…
- 工数を減らしたいなら提案数・修正回数などを制限する
- 実績が欲しいならSNSなどで実績を自由に公開する許可をもらう
- 信頼が欲しいならお客様の声の掲載許可をもらう などなど
自分から「なんとなく安売りをしない」はもちろんですが、相手からの「なんとなくの値下げ要求に応じない」も同じくらい大事だったりします。
詳しくは過去記事取引先から「値下げして!」と言われたら?で詳しくお話していますのでそちらも是非ご覧ください。
2 不安材料を隠して失敗
失敗エピソード
皆様には取引先に知られたくない不安材料はありますか?
例えば…
- 経験が浅いこと
- 仕事の環境が整っていないこと
- 副業であること などなど
相手に少しでも

この人に依頼するのはなー…
と思われてしまいそうなあれやこれや…せっかくのご依頼チャンスを逃したくない…できれば隠し通したい…!

お気持ちは痛いほど分かりますが危ない橋です!
告白します。私はフリーランスとして本格的に活動を開始する前に「自宅保育中であることを隠しつつ」副業としてちょっとしたデザインの仕事を請けていた時期があります。
保活連敗中で自己肯定感皆無の専業主婦だった頃のお話です…。
自宅保育がハンデとしか捉えられず、意図的に隠していくつか仕事を請けてみたものの…急な電話には出られず、緊急対応も難しく…

現在外出中でして…(実際は授乳中)

現在PCが更新中でして…(絶賛子供イヤイヤ中)
…などと苦しい言い訳を続けていく内に疎遠になってしまいました…。
自業自得ですね…。
申し訳なさすぎて今でも思い出す度に胸がギュッと苦しくなります…。
その頃のお取引相手で今でもお付き合いが続いている方は…ゼロです。反省しかないです…子どもたちにもなんだか後ろめたい気持ちでいっぱいでした。
何が問題なの?
一体何が問題だったのかというと答えは明白「不安材料を隠して契約し、ウソを重ね、実際に迷惑を掛けてしまった」点です。
絶対に隠し通せるし、絶対に迷惑を掛けることもない!と言い切れるのであればこちらからわざわざ打ち明ける必要はないのかもしれません。
でも「不安材料を隠す」ということは「不安材料がない方々と同じ振る舞いを求められる」ということなので不足分を補うだけの頭脳と体力、そして覚悟が必要になります。
- 未経験であることを隠すなら、ベテランの方々と同じ振る舞い
- 仕事の環境が整っていないことを隠すなら、今すぐ作業開始できる方々と同じ振る舞い
- 副業であること、育児中であることを隠すなら、使える時間が多い方々と同じ振る舞い

難しすぎない…?
私には頭脳も体力も覚悟も足りず…中途半端な振る舞いをしてしまった結果、信頼を失ってしまいました…というか最初から信頼関係が築けていなかったように思います…。
どう対策したの?
隠し事って気力も体力もものすごく消耗しますので…不安材料はあらかじめ伝えておいた方が精神衛生上よいです。
でもそのまま「私、実は○○です」と伝えてしまうと失注の可能性が爆増してしまいますのでご注意ください…!
不安材料を伝える際のコツは3つ。
- 数回やり取りをしてから伝える
- さらーっと伝える
- 安心材料とセットで伝える
① 数回やり取りをしてから伝える
ご依頼が来てから数回やり取りをした後、契約前に不安材料を伝えると意外と

あ、そうなんだ
…で済んだりします。
ご依頼が来たばかりのお互いのことを何も知らない状態の時点で伝えてしまうと

あ、じゃあ他の人に…
となってしまいそうでもったいないですね…。
伝えるのは「問題なく仕事できそうだな」と思っていただいてからでも遅くはありません。
② さらーっと伝える
会話のついでにさりげなーく、さらーっと。物々しく伝えると「あ、じゃあ他の(以下略)」
③ 安心材料とセットで伝える
「△△が不安です」とだけ伝えると「あぁそう…じゃあ他の(以下略)」
「△△は不安ですが○○すればできます」のように安心材料とセットで伝えられるとよいですね。
例えば今の私なら「現在育児中ですが子供ふたりとも幼稚園と預かり保育を利用しているので平日9時~16時まで、急を要する場合は土日と早朝も対応可能です」みたいな感じですね。
保活中の専業主婦だった頃の私なら「自宅で小さい子供二人を見ながら作業しております。急な電話連絡には対応できない可能性がございますのでメールやチャットツールでのご連絡がありがたいです。ビデオ会議は2日前までに予定を教えておいてくだされば一時預かり保育を利用できるので助かります。急を要する場合は土日に集中して対応可能です」みたいな感じ…ですかね…。
正直相手は「面倒くせぇ~」って思うでしょうね…私も書きながら「面倒くせぇ~」ってなりました…。でもだからこそ「それでもあなたと!」と言ってくださるお客様が現れたときには「好き…!」ってなっちゃいます。
失注するのは悲しいですが、着手後に迷惑をかけてしまうより断然マシです…。

お客様の一生を左右するような多大な損害を与えちゃうかも…

契約不履行で訴えられるかもにゃ
お互いの不安材料は契約前に全部話し合ってすっきり!が好きなお客様と出会って楽しく仕事をするコツのひとつだと個人的には思っています。
お客様にだって不安材料がある場合もあります…

実は私もリモートワーク中でして…子供が別室にいるんです…

大変ですよね…!
と一気に「お互い様ってことでひとつよろしく!」なムードになったこともあります笑
安心材料がひとつもない場合は…悩むまでもありません。辞退した方がお互いのためです…。
3 受け身の姿勢すぎて失敗
失敗エピソード
お客様と打ち合わせをしていると時々「ん?これはそもそも作る必要があるのかな?」「方向性が合っていないような…」「競合と似過ぎているけど大丈夫かな…」などモヤッとすることがあります。
それでも副業時代~開業したてくらいまではお客様に嫌な顔をされるのが怖くて、モヤモヤする指示にもそのまま黙って従って制作していました。

自分の意見に自信がなくて…

自信のない相手にはそもそも大切な仕事をおまかせしたくないにゃ…
結果お客様の期待を超える成果を出すことができず、デザイナーとして信頼されることも当然なく、せっかくのご縁が途絶えて単発で終わってしまうことが続きました…。
何が問題なの?
一体何が問題だったのかというと「プロとしてお客様を目標達成まで導いていく仕事を放棄して指示待ちになってしまっていた」点です。
どんな案件だろうと、「プロならではの視点」は期待されています。

プロならもっと良くしてくれるんじゃないかな

プロなら目標達成まで導いてくれるはず
…みたいな。
それなのに黙ってぼーっと指示待ちをしていては「え?手抜き?」「なーんだ、期待はずれ…」と思われてしまっても仕方ありませんね…。チョッキン。
どう対策したの?
具体的にどう対策したのかというと…ゴールを明確にしました!「お客様の目標達成」が自分のゴール。
当たり前でしょ、と言われそうですが私はなかなか気がつけず…
「自分の評価」「自分の実積」も大切ですが、それよりも「お客様の成果」の方がもーっともーっと大事です。
お仕事ですからね。

リピートされたくていい顔だけしててもリピートされないにゃ
あくまでも私の場合ですが、こちらからもあれこれ提案した方が満足度が高まるのかリピートに繋がっています。
お客様にも色んな考えの人がいて…「指示通り作ってほしい人」も中にはいます。特に間に何社も入っているような案件だと「指示と異なる=何社も確認しないといけなくなる」ので仕方ないことではあります…。
それでも気になることがあったら

もう1案考えてみましたー!
…とメリット・デメリットなど説明しつつ具体的な提案をすればうなづいてくれることもあります。

ダメな時ももちろんあるにゃ…でも意見をぶつけあったからこそ生まれるものもあるから無駄にはならないにゃ
その分責任は重くなりますが、やりがいマシマシ!単価だってアップします。
リピーターとなってくださるお客様が徐々に増えていき、今では単発で終わってしまうことの方が珍しくなりました。
フリーランス3年目となる2021年はありがたいことにほぼリピーターさんと紹介だけで仕事がくるくると回っている状態です。(営業は2021年後半こそ頑張る予定…!)
ざっくりまとめ
まずはじめに「なんとなく安売りをして失敗」についてお話しました。
- 納得してないまま「なんとなく」で安売りをしてしまいました
- 自分も作品も雑に扱われる安売りスパイラルにはまってしまいました
- 納得できる理由を考え【交渉】してから判断するようになりました
2番目に「不安要素を隠して失敗」についてお話しました。
- 自宅保育中であることを隠して契約するも急な電話や緊急対応、ビデオ会議に対応できずうまくいきませんでした…
- 不安材料は安心材料とセットでさらーっと伝えるようにしました
- 不安材料が原因で失注することもありますが着手後に迷惑をかけるより断然マシです
- 安心材料がない場合は辞退した方がお互いのためです…
最後に「受け身の姿勢すぎて失敗」についてお話しました。
- お客様に嫌な顔をされるのが怖くてモヤッとしても指摘せずに指示待ち状態になっていました
- こちらからもあれこれ提案した方が満足度が高まるのかリピートにつながることに気がつきました
- 「自分がどう思われるか」ではなく「お客様の目標を達成するには」を第一に考えるようになりました
サイトウさんの誤ったキラキライメージ、無事に地の底まで叩き落とせましたでしょうか?
どれも3年以上前の話ではあるのですが、当時ご迷惑をおかけしてしまった方々には今でも心の底から申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
本当に申し訳ございませんでした。失ってしまった信頼は二度と戻ってはきません…。
自分自身が同じ失敗を繰り返さないように、そして他の方が同じ失敗をしてしまわないように発信を続けるのが唯一できる罪滅ぼしだと思って今後も引き続き頑張ります。

失敗話2回目もお楽しみに!にゃ

ひぇ…
あなたの体験には価値があります。いつかあなたのお話も聞かせてくださいね♪

今後も「フリーランス」「在宅ワーク」「ワーママ」のリアルな情報を発信していきます。
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