
皆様こんにちは。フリーランス主婦のサイトウさん@Natsumi_designです。
今回のテーマは”で、結局何屋さんなの?”肩書き迷子問題(解決済)です

あれもこれもやってたら、なんでも屋になっちゃって…

あるあるある×100!
私も以前は同じことで悩んでいたので思わずあるあるボタンを連打してしまいました…。
私は人に職業を尋ねられたら「グラフィックデザイナー」と答えています。
でも心のなかでは、

アニメーションも作るしイラストも描くんだよなぁ…自分って一体…
と悶々とする日々…。
一番身近な存在なはずの夫からも、

で、結局何屋さんなの?
と聞かれてしまう始末…。(しかも上手く答えられない…)
でも、とある方に相談したことがきっかけで「肩書きがしっくりこない問題」が嘘のようにスッキリ解決しちゃったんです!
今なら「で、結局何屋さんなの?」と質問されてもスパーンと回答できます!
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あれもこれもと手を広げていくうちに「自分って一体…?」となってしまった方、名刺の肩書きや自己紹介がしっくりこなくて困っている方は是非最後まで見てくださいね。
1 肩書きがしっくりこない問題とは
突然ですが、下の画像は私が制作した自分の名刺です。

自分を必要以上に大きく見せないシンプルなデザインでとても気に入っているのですが、しっくりきていません…。
理由はこの「グラフィックデザイナー」という肩書き。
私は誰かから「これできる?」と聞かれたときに(頑張ればできそうだな~)と思ったら、

××は不安ですが○○すればできます!
と、不安要素は正直に伝えたうえで手を挙げるようにしています。
経験が浅く自分の力量を把握できていない内は軽率に手を挙げない方がよいと思います。もしできなかった場合に相手に迷惑をかけてしまいますので…。
そうしてあれこれと気軽に請け負ってきた結果、「どんな要望にも幅広く対応できるスキル」が育ちました!(ドヤ)
…というと聞こえはよいのですが、

アニメーションも作るし、アプリやゲームのUIデザインもするし、印刷物のデザインもするし…最近はYouTubeも!

で、結局何屋さんなの?
なーんて言われてしまうわけです…。

自分って…一体…?
肩書き迷子になってしまった私は、会う人会う人に相談をしては余計に混乱するという不毛な日々を送っていました…。

質問される方も災難だにゃ…

すみませんでしたー!!
2 とある方に相談したお話
2020年1月のお話です。
私は江戸クリエーターズというクリエイター交流会に初めて参加をしました。

そこで司会をされていたのが岸本学(@bunamato_mosiki)さん。

しゃべくりとクリエイティブを愛する陽気なお兄さんです。
とにかく多才!あと優しい!
岸本さんは人気者なのでほんの5分程度しかお話はできていないのですが、その内容に目から鱗がボロボロ落ちまくりまして…。
財布の紐が固くて有名な私が思わず、

お金払わせてくださいぃぃぃ!
と言ってしまったほど感動しました。(見事に引かせてしまいました、ごめんなさい…)
やり取り再現
名刺交換後のやり取りを再現します。
※記憶がぼんやりなので20%くらいの再現度です…

デザイン業と司会業を両立されているんですね!肩書きとか悩まないですか?

悩まないっす!「それぞれのプロ」として活動していますから

「デザイナー兼司会」ではなくて…「それぞれのプロ」…!?
後で知ったのですが岸本さんは「現代美術のプロ」「演劇のプロ」でもありました…!とにかく多才!
- デザインのプロ
- 司会のプロ
- 現代美術のプロ
- 演劇のプロ

じ、自己紹介の時に困ったりもしないですか?

困らないっす! 基本的に司会として呼ばれたときは司会のプロ、デザイナーとして呼ばれたときはデザイナーのプロとして振る舞うよう心掛けているんすよ

…!

相手が欲しいのが「司会の自分」な場合、「デザイナーの自分」は出さないし、特にアピールもしないっす。
「え、司会は本業じゃないの?」って無駄に不安にさせちゃうこともあるっすからね。
相手から「これできる?」って聞かれるような信頼関係が出来上がってから初めて「実はデザイナーもやってて…」とか話すようにしてるっす
ここで目から鱗が1000個くらいジャラジャラとフィーバーしました。
- 肩書きは無理に1つに絞らなくていい
- 他の顔はわざわざ見せなくてもいい
1つずつ丁寧にお話していきますね♪
目から鱗ポイントその① 肩書きは無理に1つに絞らなくていい

肩書きはいつも1つ!
と、なぜか長年思い込んでいました。
職業欄に「学生」「会社員」「自営業」など1つだけ記入するのに慣れきってしまっていたせいかもしれません…。

複業も当たり前になってきた現代には全く合っていない考え方にゃ

どうにかして「印刷物のデザイン」「アニメーション制作」「ゲームやアプリのUI」「YouTube」の要素を全部ひとつにまとめた肩書きを作らなきゃ…!
そう思い込んでしまっていました。
でも結局そんな都合の良い言葉は私には思いつかず、迷走…。
その結果、一番広い範囲をカバーできそうな「グラフィックデザイナー」という肩書きでなんとなくぼやかしてしまっていました…。
過去の記事在宅フリーランスのメリットデメリットでお話した通り、フリーランスの肩書きは自分で自由に決めてOKです。
ということは、関わる相手ごとに肩書きを変えたって誰も文句は言わないということです。
印刷物のデザインの時はグラフィックデザイナーを、アニメーション制作の時は動画クリエイターを名乗ればよかったという超シンプルなお話です。

とても単純なことなので自然にできている方も多いと思います…でも私にはなぜかそれが全く思いつかず…!

自分の中の「当たり前」を自分で壊すのは難しいにゃ
岸本さんがヒントをくれたおかげにゃ
SNSでアカウントを細かく分けている方もいらっしゃいますよね。
- 仕事用
- 雑談用
- 趣味用
- リアルのつながり用
上気はあくまでも例ですが、何となくイメージが掴めましたでしょうか?
相手が求めている最も分かりやすい肩書きを名乗れば間違いがないと思います。

当たり前のお話ですが偽りはダメですよ…!念の為

相手に合わせて自分を変えているようで嫌だ!
という声が聞こえてきそうですが、逆に質問させてください。
肩書きは「あなた自身」なのでしょうか?
あなたがいくつ肩書きを持っていようと「あなた自身」は何も変わらないのではないでしょうか?

活動の中心はあくまでも自分自身!
目から鱗ポイントその② 他の顔はわざわざ見せなくてもいい

あれもできます!

これもできます!
言いたくなりますよね…。
私もよくやっちゃっていましたのでお気持ち分かります…。

というか今でも…反省…
相手がそれを求めている場合は強みとして認めてくれるのでいくらでもアピールしていいのですが、全く求めていない相手にとっては「あれもこれも」はただのノイズ…。

自分に1ミリも関係のないCMを延々と見せられるとイライラするにゃ…あれと一緒にゃ
「自分には関係ないなー」で終わればまだいいのですが、最悪、

これ頼みたかっただけなんだけど…片手間なのかな…?
とマイナスすぎる印象を与えてしまう可能性も…。
- 印刷物のデザインを必要としている方には「グラフィックデザイナー」と印字した名刺とグラフィックデザインが主役のポートフォリオを渡す
- アニメーションを必要としている方には「動画クリエイター」と印字した名刺と動画が主役のポートフォリオを渡す
このようにすれば肩書き迷子にはなりませんし、「この道のプロなら安心しておまかせできる!」と発注に結びつく確率がぐっと高くなりますね。
堅めの企業ロゴを必要としている方に「UIデザイナー」と印字した名刺とギラギラしたゲームのUIが主役のポートフォリオを見せてしまうと、

え、UIデザイナーって何…?ウチの会社のロゴもギラギラにされちゃう…?
と不安にさせちゃうのが何となく想像できますよね…?
…と言いつつ、私の場合は「色々作れる」はやっぱりアピールしておきたいのでポートフォリオの中身の順番は入れ替えつつも、少しでも関係がありそうなものはそのまま残してしまっています。

全く別の分野の案件でリピートしてくださることもあったので、情報の絞り過ぎにも注意です
- お客様が見たいであろう作品を前半に
- 少しでも関係ありそうな作品は後半に
- 全く関係ないものは入れない
岸本さんの「デザイナー」「司会」くらい必要とされるスキルがパキッと分かれている場合は、名刺もポートフォリオもパキッと分けちゃった方が相手も安心すると思います。
3 「で、結局何屋さんなの?」への回答

で、結局何屋さんなの?
この質問が出るという時点で、相手に伝わっていないということなので要反省ですね…。
まず聞かれないようにするというのが一番ですが、もし聞かれてしまった場合、今の私なら以下のように答えます。
- 「何屋さん」と1つに決める必要はないと思っています。
- 相手によって看板も商品も変えているからです。
- サイトウナツミが得意なスキルを提供してお金をいただいています。(≠なんでも屋)

何でも揃う巨大なデパート…ではなく、相手によって看板を付け替える小さな専門店のイメージです
今後は知人・友人には今まで通り「グラフィックデザイナー」、お客様にはそれぞれ関心を持ってくれそうな肩書きを名乗っていこうと思っています。
実践編:商談用名刺のデザイン
というわけで、名刺を新しく作成してみました!

- グラフィックデザイナー
- 動画クリエイター
- UIデザイナー
- イラストレーター
渡す相手に合わせて使い分けができるように肩書きを変えました。


デザインもそれぞれ替えたい欲が溢れ出ているのですが、残念ながら配る機会が全くないので肩書きのみいじるに留めました……!

このご時世じゃ名刺の優先度が下がるのも仕方ないにゃ

2020年4月以降は人と全く会っていないです…コロナ怖い…
名刺の裏面はシンプルにポートフォリオPDFのQRコードのみにしてみました。

もちろんここでも印刷物のデザインに関心がある人には印刷物関連の作品が見れるように分けておきます。


交流会とかで不特定多数に配る時はどうするの?
確かに、「お仕事くださーい」の名刺と「交流しましょうー」の名刺では配る相手も意図も全く異なりますよね。

交流目的の場合は「自分」を強く出したほうがより印象に残りやすそうですね
というわけで自分色全開の名刺も別に作ってみました。

交流用名刺
- 肩書き:デザインもYouTubeも楽しむフリーランス主婦
表面は「YouTubeやっているんですか?」と聞かれるデザインを目指しました。
裏面は「Twitterやっているんですか?」と聞かれ(以下略)
肩書きも名刺もポートフォリオも、「自分らしさ」とか「かっこよさ」の前に「相手に狙い通りの行動を取ってもらえるか?」が一番重要だと個人的には思っています。

相手の心を動かす肩書きは?
話題が膨らむ名刺は?
不安にさせないポートフォリオは?
ゴールさえ設定できれば、後は最適な道具を選ぶだけです。
もう肩書き迷子にはならない!…はず。
ざっくりまとめ
まずはじめに「肩書きがしっくりこない問題とは」についてお話しました。
- 名刺などの肩書きを見る度に「なんか違う…」とモヤモヤ。
- 手を広げていくうちにメイン業務が分からなくなってしまっていました。
- 「で、結局何屋さんなの?」と聞かれても回答できませんでした…。
2番目に「とある方に相談したお話」についてお話しました。
- 江戸クリで司会をしていた岸本学さんに勢いで相談させていただきました。
- 肩書きは無理に1つに絞らず使い分ければOK。
- 他の顔をわざわざ見せなくてもいいと聞いて納得しました。
最後に「”で、結局何屋さんなの?”への回答」についてお話しました。
- 「何屋さん」と1つに決めず相手によって変えています。
- 得意なスキルを提供してお金をいただいていいます。
- 相手に狙い通りの行動を取ってもらえるかどうかが一番重要。
肩書きを使い分けるのは正直大変ですが、

自分は一体何者なんだろう…
と悩み続けるよりは、

全部のプロとして振る舞う!
と振り切ってしまった方が気持ちも引き締まるし、仕事も少し楽しくなると思いませんか?

えーそれは難しいよ…
と思ってしまった方は、あれこれ手を広げずに1つの道をとことん突き詰める「特化型」の働き方に変更した方が精神衛生上よいかもしれません。
それはそれで「ずば抜けたスキルと専門知識を求められる」という大変な苦労があることが容易に想像できますが、少なくとも「自分が何者か」なんて悩むことはなくなりますからね。
「向き不向き」だけでなく「環境の問題」「社会の問題」など色々とありますので、今の自分に合った働き方を選べるようにしておけるとよいですね。

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