
皆様こんにちは。フリーランス主婦のサイトウさん@Natsumi_designです。
今回のテーマは【初心者向け】在宅フリーランスの仕事の流れ③ 納品しようです
前回の記事フリーランスデザイナーの仕事の流れ② 制作しようの続きになります。
この動画から見ても大丈夫ですが、順番に見た方がより理解しやすい内容となっておりますので、お時間があるときに是非①②も見てみてくださいね。
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私はデザイナーなのでどうしてもデザイナー目線のお話になってしまいますが、イラストレーターやライター、カメラマンなど成果物を納品する職種の方にも参考になると思います。
仕事の進め方は人それぞれ。
依頼内容によっても異なってきますので、このシリーズは「フリーランス全員が絶対やっている仕事の進め方」ではなく、あくまでも「サイトウさんの基本的な仕事の進め方」として参考にしていただけますと幸いです。

合言葉は「臨機応変」で何卒よろしくお願いいたします
在宅フリーランスの仕事内容に興味がある方、まだ駆け出しで仕事の進め方に不安がある方は是非最後まで見てくださいね。
1 納品データを送る
お客様から「これでOKです!」と言っていただけましたか?お疲れさまでした!…となるのはまだ早いです。
あと一踏ん張り、納品でミスをしてしまってはこれまでの頑張りも全て台無し水の泡!
「納品チェック」という超重要な仕事が残っています。
納品チェックをしよう
納品データを一式作成したらまず制作者側が入念にチェックし、次に発注者側もチェックします。
でも慣れていないお客様だといきなり、

納品データのチェックお願いします
と言われたところで、

え、何をチェックすればいいの…?
となってしまいますよね。
自分用の納品チェックシートとは別に発注者用納品チェックシートを作成し納品データと一緒に渡しておくと親切です。

万が一納品データにミスが有った場合、「制作者側だけの責任」となることも防げます
- データに技術的なミスがないか細かくチェック
- 発注者の希望する通り(またはそれ以上)の品質に達しているか細かくチェック
制作者用納品チェックシートは他人の目に触れることがないので好きに作ってしまってOKですが、発注者用チェックシートはお客様にも理解しやすい言葉で丁寧に書きましょうね。

専用のシートを用意しなくとも、メールやチャットで「ここだけはチェックしてください!」という項目を箇条書で伝えるだけでもだいぶ違うにゃ
納品ミスはおそろしい…
チェックシートなんて面倒くさい…という方向けに「納品データのミスの恐ろしさ」をお伝えしておこうと思います。
印刷物の場合
まず有名なのが印刷物関係…。
- 誤植
- 線が消えてしまった
- グラデーションが段々になってしまった
- 思った色と違う
- 盛大にズレた など

印刷部数が多いともう顔面蒼白ですね…
私が新卒で1年だけ在籍した制作会社の主な業務はとある超巨大企業の玩具のパッケージデザインの下請けで、たまーに誰かがやらかしてクライアントからお怒りの電話が来てしまったが最後、部署全体が秒でお通夜モード…。
私も一度、確認もしないままシリーズ物に勝手なアレンジを加えてしまい営業さん2人に呼び出されてこっぴどく怒られた経験があります…。
当時は、

新人なんだからもっと周りもチェックしてくれ~!
と内心憤ったものですが、今思えばどっちもどっちで…。
自分の制作物はまず自分でしっかりチェック!
そして他の人も自分から巻き込んでさらにチェック!
「誰かチェックしてくれるだろう」という気持ちではダメ、絶対!です。
WEBの場合
WEBなど後から修正しやすい媒体であっても気は抜けません。
既にユーザーの目に届いてしまっている場合はクレームものです…。
色のミスなどはまだよい方なのですが、テキストに重大なミスがあった場合は冷や汗ダラダラですね…。
納品について
職種によっては納品書の提出を求められることもあるそうなのですが、私は作成したことがないのでお話できません…ごめんなさい。
でも案件によっては納品フォルダに簡単なテキストメモを同梱することはあります。
- 使用フォントや使用素材を明記
- 各データの説明(印刷会社に渡すのはaiデータ、webに使用するのはpngデータなど)
- 注意点の念押し(二次利用は基本追加料金&要連絡、著作権について、実績公開についてなど)
ロゴやUIなど他のクリエイターが触ることが多い場合はガイドラインを作成することもありますが、これについて話し出すとまた長くなってしまうので別の機会に…。
ちなみに納品データの送り方ですが、これは本当に案件によるのでずばっと単刀直入に、

納品データの提出方法を教えてください!
と聞いてしまった方がよいですよ。

FTP、オンラインストレージ、大容量ファイル送信サービス、チャットワークなどなど…選択肢はたくさんあるにゃ
2 請求書を送る
お客様から「納品データチェックOKです!」と言ってもらえましたか?
お疲れさまでした!…となるのはまだ早いです(2回目)
請求書を忘れずに送りましょう。
請求書をわざわざ作成して送る目的は言わずもがな「お金の回収」です。

いざという時に「請求した」証拠になります
うっかり払い忘れ、お客様も人間なのでね…ありますよ…仕方ないです。
予防策については「4.会計をする」でお話しますね。
請求書を送るタイミングは人それぞれ。
- 納品データと一緒に送る
- 納品チェックOKの連絡がきたら送る
- 月末など決まった日にまとめて送る など
共通しているのは「納品データを送る前には送らない」という点だけですね。
私の場合は納品チェック後そのままそのデータが納品になってしまうことがほとんどなので1のように納品データと一緒に送ることはなく、2のように「納品データOKです!ありがとうございました!」と連絡がきたその日のうちに送るようにしています。

一度習慣化してしまえば、うっかり送り忘れも予防できるのでおすすめです
請求書も見積書と同様ネットの無料テンプレートでOK、自作でも全く問題ありません。(私も自作Excelです)
相手が望む方法でPDFで送信しています。(Excel,wordなど改ざんし放題なデータは送ってはいけませんよ)
ここでようやく一段落、でもまだ大事なお仕事が残っています。
3 実物を確認する
制作物が実際に狙い通りの役目を果たせているか自分の目でできるだけチェックしましょう。
- ミスを早期発見できる
- 契約違反がないかチェックできる
- 気がついた反省点を次回に活かせる
万が一ミスを発見した場合は担当者にすぐに連絡し、修正可能なら直しましょう。

当たり前ですが、自分のミスの場合は修正費は無償です。
相手のミスの場合は交渉しましょう
意図しない改変や二次利用など契約違反が行われていないかもチェックした方が安心です…。
納品した時は「完璧すぎる…!」と思っていたのに、いざ実物を目にすると「もっと出来た気がする…」となるのはあるあるです。
凹んだ分成長できると信じてじっくり観察・分析し、次回に活かしましょう。
…と言いつつ、WEBやアプリなどネット環境さえあればすぐに確認できるものならよいですが、地方の印刷物などは難しい場合もありますね。
発注者さんが自発的に画像を送ってくれたり、現物を送ってくれたりするととても嬉しいですね!

いつもありがとうございます!

素直に「仕上がりを見たいので完成品を送ってくださいませんか?」とお願いしてもバチは当たらないと思うにゃ
4 会計をする
入金確認をする

あれ、お支払期限日2ヶ月も過ぎてる…
なんてこと、ありませんか?

私はありました!(ドヤ)
「納期を守る」は私の昔からのポリシーなので納期については常に頭にあるのですが、お支払期限はスポーンと抜けていることが多く…。

報酬の支払いは相手の義務でしょ?

こっちが気を揉むの変じゃない?
という意見が聞こえてきそうですね。
お気持ちは分かるのですが、お客様だって人間です…ミスも当然あるわけです。
お互いがミスしないようサポートしあうのも仕事のうち、お支払いまできっちり見届けましょう。
入金を確認できないまま請求書のお支払期限日を迎えてしまったら一度相手に確認したほうがよいです。
リマインド機能のあるスケジュールアプリに「納期」だけでなく「支払期限日」も登録しておくと確実ですね。
入金を確認できたら当日、遅くても翌日にはお礼メッセージを送りましょう。

○○のご入金を確認しました。ありがとうございます

こちらこそ。またよろしくお願いします
といったやり取りをしておくとお互いに気持ちよく仕事が終われますよね。
ここだけの話、この入金確認の御礼メッセージから次の仕事の話に繋がることもよくあるので意外と侮れないですよ。
会計ソフトに入力する
毎年2月~3月15日付近は確定申告シーズンです。
確定申告恐怖症なフリーランスは少なくないと思います…。(私も少し…)
魔の確定申告期間をさくっと乗り超えるためには会計ソフトの力が必要不可欠…なのですが、入力タイミングによって負担が大きく変わってきます。
- 負担中:都度都度入力する派
- 負担小:月末にまとめて入力する派
- 負担大:1年分一気に入力する派(おすすめしません…)
1の都度都度入力派は確定申告の時期は良いですが、日々の業務と並行しなくてはならないことを考えるとちょっと負担ですね…。
2のように月末にまとめて入力するくらいがちょうどよいかと思います。
3の1年分一気にまとめて…は案件の数が少ない人以外はやっちゃダメです…。

あ、でもAmazonや楽天など会計ソフトと連携できるものを除いた経費の入力(光熱費など)は1年分一気にやっちゃってますね…反省…
ちなみに私は1と2の中間、「入金確認をしたらまとめて入力する派」です。

入金確認後に記入すると「あー終わったー!」という清々しい気持ちになれます
ちなみに私が使用している会計ソフトはマネーフォワードクラウド会計・確定申告です。
▽ おすすめサービス ▽
▽ 乗り換え検討中サービス ▽
ただし便利なソフトの力を借りてもそれなりに時間がかかる作業ではあるので、事業規模が大きくなってきたら税理士さんに頼んでしまうのも手ですね。
私は今のところ一人で完結できる物量の仕事しか請けておらず、売上がほぼそのまま収入になる案件がほとんどなので自分でちくちく入力していますが、もっとお金の動きが複雑になってきたら潔く税理士さんに依頼する!と決めています。
ざっくりまとめ
まずはじめに「納品データを送る」についてお話しました。
- 納品前には制作者側だけでなく発注者側の入念なチェックも必要です
- 発注者用納品チェックシートを作成し納品データと一緒に渡しておくと親切です
- 案件によっては納品フォルダに簡単なテキストメモを同梱することもあります
2番目に「請求書を送る」についてお話しました。
- 私は納品完了した日のうちに請求書も送るようにしています
- 一度習慣化してしまえば「うっかり」を予防できるのでおすすめです
- ネットの無料テンプレートでOK、自作でも全く問題ありません
3番目に「実物を確認する」についてお話しました。
- 制作物が実際に狙い通りの役目を果たせているか自分の目でできるだけチェックしましょう
- 万が一ミスを発見した場合はすぐに連絡し、修正可能なら直しましょう
- 意図しない改変や二次利用など契約違反となる行為が行われていないかもチェックしましょう
最後に「会計をする」についてお話しました。
- 支払期限日は受け取り側も把握しておきましょう
- 入金確認のお礼メッセージを忘れずに送りましょう
- 自分に合った会計ソフト入力のタイミングを見つけましょう
在宅フリーランスの仕事の流れ、なんとなくでも理解できましたでしょうか?ただし冒頭でもお話した通り、これはあくまでも私流…職種や立場、環境によっても大きく変わりますのでご注意くださいね。
一人で仕事を進めることに自信がないうちは制作会社の外注などメイン業務にのみ集中できるお仕事から始めるのも良いと思います。
外注とのやり取りに慣れている相手とお仕事すると勉強になることだらけです。

最初から営業も会計もあれもこれも…だとあっという間に頭爆発しちゃいますからね…!
制作物をパクると色々と問題がありますが、手法はパクっても問題ありません。
というかむしろ「いいな!」と思った手法は積極的にどんどんパクっ…取り入れていくべきです。
例えばこのシリーズの「②制作しよう」で話題に出した「お客様と一緒にムードボードを作成する」という手法も、私がこれまでに様々な人から得た学びが混ざり合ってできたものです。
この記事を見て「いいな!」と思った部分がもしあれば、どんどん取り入れて自分流にアレンジしていってくださいね。

今後も「フリーランス」「在宅ワーク」「ワーママ」の気になる情報を発信していきますので今後ともよろしくお願いいたします。
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